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Photo & Essay

◎  上長瀞 


11月11日
長瀞へ行ってきた。

長瀞?
埼玉県秩父郡長瀞町

今時「郡」は珍しいが
秩父郡には長瀞町の他
横瀬町・皆野町・小鹿野町・東秩父村があり
秩父市と併せて秩父地方と呼ばれる。

長瀞観光協会のHPには
東京都心から約2時間の自然の美しさに囲まれた観光地です。
明治時代から観光地として栄え
現在年間300万人の観光客が訪れています。
長瀞町全体が県立長瀞玉淀自然公園に指定されており
その中心を流れる荒川の両堤防は美しい景色や自然遺産に指定されています。

ミュシュラン・グリーンガイド・ジャポン一つ星の寶登山神社
梅や桜、ロウバイ、秋の七草寺、紅葉の他
有名な川下り、ハイキングコース、ウォータースポーツ
数多くのインタラクティブなアクティビティが一年中楽しめます。
とある。

上記のうち紅葉が主目的。
西武秩父線で西武秩父まで行って
秩父線に乗り換え長瀞の一つ手前の駅
上長瀞で下車。

この日の予報は「晴れで朝晩は曇り」
予報通りだった。


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花で飾られた蕎麦屋さん

上長瀞駅で降りた人は少ないが
駅前の通りには蕎麦屋さんが並んでいる。


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人形を並べた蕎麦屋さん


◎  荒川河畔 


上長瀞の駅を背にして
立ち並ぶ蕎麦屋さんにも入らず
林の中に入って行くと・・・

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まだ黄葉半ばの雑木林の中の小道には
枯葉の絨毯が敷き詰めてある。


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林を抜けると青空が見えた
すぐ左は荒川


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荒川河畔

上流側に秩父鉄道の鉄橋が見える。
土日に一往復運転される「SLバイオエクスプレス」が
ここを通ると絵になるのだろうが
蒸気機関車が故障で現在は運行中止しているとのこと。

蒸気機関車でなくたって
電車だって
撮れれば
と思ったが・・・

林の中にいる内に1台通る音がした。
河原でしばらく待ってみたが来ないので
林に戻ったらまた音がした。

◎  モミジ(1) 


河畔から戻って
「月の石もみじ公園」に行った。
紅葉が綺麗なのは数本で
まだ青々した木が多い一方
もう終わった木が混じっていた。


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◎  モミジ(2) 


「月の石もみじ公園」紅葉の続き


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◎  モミジ(3) 


「月の石もみじ公園」紅葉の最後


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◎  月の石 


「月の石もみじ公園」とは?

囲いの中に
大きな石が置いて(飾って)あったから
これが「月の石」?
こんなに大きな石を月から持ち帰ったなんて聞いたこともないし
それが長瀞に置かれたと聞いたこともないし・・・


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「月の石」?

石には俳句が書いてある。
この写真ではとても読めないが
手前に立て札があって
そこにはっきり書いてある。

ここに我 句を留むべき 月の石   高浜虚子

句に詠まれた「月の石」とは?
調べたが不明!

分かったのは
虚子がこの句をここで詠んだので
公園の名に「月の石」の言葉を入ったということだけ。


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荒川対岸の石と紅葉

「月の石もみじ公園」を後にして荒川河畔に出た。
ここから川沿いに長瀞まで歩くつもりだが
「岩畳」と呼ばれる石の上を歩くことになる。

長瀞を流れる荒川は石だらけである。
ここの石を「月の石」と呼んだのだろうか?

◎  荒川の流れ 


荒川の左岸を下流に向かって歩いた。


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上流を望む

つまり振り返って撮った。


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カヌー

ここは一人だけだったが
最初河原に出た時は五、六人固まっていた。


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長瀞ライン下りの船

日曜日だから次々とお客を乗せて下ってくる。
見ているとカヌーの人たちは
巧みに船を避けていた。

◎  岩畳 


「石畳」というのがある。
これは「甃」とも「石甃」とも書き
石を用いた舗装のこと。

「石畳」は小さな石を敷き詰めた歩道だが
「岩畳」は畳よりも大きな石を敷き詰めた
あるいは敷き重ねたように見える岩の塊。


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変成岩帯が地表に露出しているのだそうだが
上面はほぼ平ら。


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景色を眺めながら
岩の上を歩く。

◎  草むら 


岩畳を歩きながら撮った草など


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ススキ


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ヨウシュヤマゴボウの実

これは大好きで
見ると撮っているが
他ではもう萎びてしまったのに
ここのは艶々していた。

◎  岸壁 


変成岩の露出は岩畳だけでなく
向こう岸も同じである。


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向こう岸(右岸)


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川の中に見える岩

この辺は浅瀬になっているが
深い所もある。

長瀞の「瀞」とは
河川の流れの中で水が深くて流れの緩やかな所

◎  ライン下り 


正式には「荒川ライン下り」というそうで
そのHPによれば
国の特別天然記念物に指定された秩父長瀞の岩畳の中を
ゆったりのんびりと
ときにはスリリングに
川下りの醍醐味を!
秩父長瀞の荒川ライン下りは楽しい船頭さんのガイドを聞きながら
春は桜見物といっしょに
夏は涼風を求めて
秋は紅葉の渓谷美をめでながら
冬はコタツ船でほんのりぽかぽか温かく。
小さなお子様からお年寄りまでどなたでもお楽しみいただけます。

とのことだが
当日はよく晴れた日曜日だったから
次から次へとお客を沢山乗せた船が下ってきた。


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浅瀬を下る


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深い所(瀞)を行く

◎  長瀞到着 


岩畳の上をブラブラ
あるいはコワゴワ
そして写真を撮りながら
歩いている内に
長瀞(長瀞駅の近く、ライン下りの終点)に辿り着いた。


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黄葉(クヌギ)


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出発した船
(船着場から撮影)

ここまで下ってきた船は
客を下ろすと
ここからの客を乗せて
さらに下って行く。

ここまでを「チャレンジコース」
ここから先を「ロマンチックコース」と呼ぶそうで
どちらも約3km。

◎  宝登山神社 


長瀞駅周辺には土産物屋さんや
蕎麦屋さんが並んでいる。
その1軒で新蕎麦を食べた。

折角ここまできたのだから
宝登山神社に参拝したいが
くたびれてしまったし・・・
と思っていたら

宝登山ロープウエーの乗り場まで行く無料のシャトルバスが
駅前で待っていたので
それに乗せてもらって行くことに。


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大鳥居

宝登山神社の奥殿は山の上にあるが
本殿は麓にあるので
本殿参拝に向かった。


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本殿

この神社は
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで1つ星に選定されたとのこと。

そのためか
ご覧の通りの行列なので
石段の下で手を合わせて帰ることにした。
それじゃご利益ないかも・・・


◎  長瀞駅へ 


宝登山神社から長瀞駅への緩い下り坂をブラブラ歩いた。


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カフェの前のワンちゃん達


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紅葉と干し柿


◎  帰途 


長瀞駅に到着〜秩父線で御花畑駅まで戻り
西武秩父線に乗り換えて帰った。


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駅の看板

駅正面に掲げてあった。


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御花畑駅で下車

電車はここから三峰山へ向かう。


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武甲山
(西武秩父駅の橋上から)

石灰岩採掘で山容が変わっているが秩父市のシンボルで
標高1304m。
一度は登ってみたいと思っていたが
未だ果たしていない。
今ではもう無理!

手前に見えるのが特急レッドアロー号
これに乗って帰宅。


「長瀞紀行」・・・THE END


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